スイスアルプス・ユングフラウ・アレッチ

世界遺産ユングフラウ・アレッチ・ビエッチホルンは、アルプスの氷の心臓部であり、魅力的な変化に富んだ最高級の自然景観である。ユーラシア大陸で最も大きな氷河地帯、ヨーロッパ最長の氷河、深さ900mの氷、9つの4000m級の山々など…、ユングフラウ・アレッチチ・ビエッチホルンは、850平方㎞の傑出した美である。

スイスアルプス・ユングフラウ・アレッチ ©Presence Switzerland
データ

世界遺産名

5割が氷河、8割が無植生地の高山の景観ユングフラウ・アレッチ・ビエッチホルン-ユネスコ自然遺産

場所

ヴァリス/ヴァレー州(57%)、ベルン州(43%)

ユネスコ世界遺産登録年

2001年“ユングフラウ・アレッチ・ビエッチホルン”として登録され、その後、2007年に地域を拡大して“スイスアルプス・アレッチ・ビエッチホルン”として再登録された。

登録理由

際立った自然景観、景観形成の発展と貴重な進化中の生態系、および生物学的なプロセスの例(ユネスコ登録基準7,8,9)

特徴

ユングフラウ・アレッチ・ビエッチホルンは、世界で最も美しい高山風景のひとつである。この地域の約5割が氷河に覆われており、地質学的プロセスの真の保存地域となっている。氷河や山の形成、および、現在の気象変動の傑出した一例が世界遺産として登録され、世界遺産登録地域の拡大以降は、隣接する文化的景観も含まれるようになった。将来的な課題としては、文化的景観を有する隣接地域の経済発展と不可欠な持続的自然保護のバランスを図ることである。地元の市町村は、現在、および、次世代に向けてこの地方全体の多様性を保全することを明確な目標として掲げている。

世界遺産と“スイス”

スイスは、ヨーロッパの水がめである。ヨーロッパ総面積の0.4%しかないスイスにヨーロッパの淡水の6%が蓄えられている。アルプスが大西洋と地中海の湿った空気をせき止めるため、スイスには、豊富な降水量(雨と雪)がある。3分の2の水は、アール川やライン川を通じて北海へ、ローヌ川を通じて地中海に流れ込んでいる。ユングフラウ・アレッチ地方からは、2つの大きな流水経路を通じて水が流れ出ている。スイス、および、ヨーロッパの水の管理のためには、湖の他にも万年雪や氷河も重要な役割を果たしており、その割合は、貯水量全体の26%を占める。(水、および、気象変動の与える影響については、サイト内で紹介しています。)

ビジュアル情報

UNESCO world heritage - Swiss alps Jungfrau-Aletsch
Federal Department of Foreign Affairs FDFA
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