STSフォーラムの第17回国際科学技術関係大臣会合にスイスの長官が参加

Local news, 19.10.2020

10月3日に日本政府が主催した第17回国際科学技術関係大臣会合に、スイス教育研究イノベーション庁長官のマルティナ・ヒラヤマ博士がスイス代表として出席しました。この会合は、今年オンライン開催されたSTSフォーラムに際して開かれたものです。

第17回国際科学技術関係大臣会合
第17回国際科学技術関係大臣会合 ©スイス教育研究イノベーション庁

会合にはオーストラリア、ブラジル、南アフリカ、スペインの大臣や、イノベーション、研究、文化、教育、青少年を担当する欧州委員会委員を含む計35名の大臣、副大臣、大臣級の代表者が出席しました。日本の井上信治・科学技術政策担当大臣が開会を宣言しました。
今年のテーマは「人類への大いなる脅威に対する科学技術とイノベーション ― 国際的な研究開発協力、社会科学と人間性、そして開かれた科学」でした。ヒラヤマ長官は、科学やイノベーションにおける国際協力、科学的データの交換、国境や科学的分野を越えた研究データの蓄積・共有と再利用、技術標準に裏打ちされた幅広い関連サービスへのアクセス提供の重要性を取り上げました。
さらに長官は、研究やイノベーションの政策に優先順位を付ける上で、利害関係者や国民を関与させるよう特に気をつけるべきだとし、「効果的で持続可能な影響を与えるには、社会の参加や協働に基づいた優先順位付けとその実行のための新しい機構を確立する必要があります。」と語りました。
STSフォーラムは日本の元財務大臣で元科学技術政策担当大臣の尾身幸次氏が2004年に創始した、招待者のみ参加可能なイベントです。毎年10月第1日曜日から3日に渡って京都で開催されるフォーラムの年次総会には世界中から産官学のトップリーダーが集います。